結婚式を見つめる母
夕食を終え、母とテレビを一緒に見ていた時。
コロナ禍の中で、どう結婚式を挙げるかという新婚カップルの特集が流れました。
私の結婚がキャンセルされてから、家族間で結婚関係の話は一切しなくなりました。
ウェディングドレスを着た新婦が新郎から指輪をはめてもらうシーン。
あまりにも気まずくて、「そう言えばさ、~~」と全然違う話題を切り出しました。
私の話を聞きながらも、母の目線はテレビ画面に釘付け。
涙が出てきそうになったので、キッチンに飲み物を取りに行くふりして立ち去りました。
キッチンに入ると同時に涙腺が緩くなり、こらえていた涙が溢れ出しました。
母の前で泣かなくて良かった。
そう自分を褒めながら母を覗くと、幸せそうな新郎新婦をじっと見つめていました。
私の結婚が決まったとき、本当に心から喜んでくれた母。
その時の姿と今の姿。
こんなことになってしまって申し訳ない。
母が居るリビングには戻れず、自分の部屋に来ました。
今、泣きながらブログ書いてます。
花粉で鼻が詰まりかけていたのに、泣いて完全に塞がりました。
私、今までずっと自分のことしか考えてなかったんです。
母も辛いはずですよね。
こんな娘で本当に申し訳ない。